肝臓病になった犬猫のためのペット救急箱

ペットを肝臓病から守りたい!肝臓と上手につき合っていくための百科事典

肝臓病になった犬猫のためのペット救急箱 » 犬猫の胆嚢疾患について » 胆嚢炎

胆嚢炎

犬や猫の胆嚢疾患のなかでも、このページでは「胆嚢炎」の原因や症状、治療法などを紹介していきます。

犬の胆嚢炎の原因・症状について
知りたい方はこちら
猫の胆嚢炎の原因・症状について
知りたい方はこちら

犬の胆嚢炎の原因・症状

胆嚢(たんのう)は、肝臓と密接に関係する器官のひとつで、肝臓でつくられた胆汁を濃縮して貯蔵しておくタンクの役割をしています。

胆嚢炎の原因は、肝炎・腸炎・急性膵炎(すいえん)になったあと、胆嚢へ細菌感染してしまうことが多いようです。そのため、肝炎・腸炎・急性膵炎を予防することが、胆嚢炎を予防するポイントだといえるでしょう。

胆嚢炎は、初期の頃はほとんど症状がありません。犬も特に異変を感じさせるような行動はとりませんし、わたしたち飼い主が気づいてあげることも難しいでしょう。

しかし、胆嚢炎が進行していくと、元気がなくなったり、食欲が落ちたりするほか、時おり吐いてしまうこともあります。さらに進行して総胆管が閉塞すると黄疸が出るようになり、ようやく異常に気づくのです。

胆嚢炎の治療法【犬編】

治療方法は、抗生物質の投与がメインとなります。

しかし、重症化したケースでは、内科治療だけでは十分な効果がえられません。

胆嚢が破裂してしまうリスクがある場合や、総胆管閉塞症を合併している場合などは、胆嚢を手術で除去する必要が生じます。

そのうえで総胆管内を洗浄して胆嚢炎の完治を目指しますが、犬にとっても負担が大きいので、早めに気づいてあげられるような日頃の観察が大切です。

猫の胆嚢炎の原因・症状

猫の胆嚢炎は、胆嚢そのものが炎症するよりも、胆管と胆管周辺の肝細胞が炎症する胆管炎・胆管肝炎が多くみられます。

胆管炎・胆管肝炎は、化膿性と非化膿性の2種類があり、さらに非化膿性はリンパ球性とリンパ球プラズマ細胞性にわけられます。

化膿性の原因は、消化管からの上行感染によるものが多く、発熱や脱水症状、食欲不振、黄疸などが症状としてあらわれるのが特徴。非化膿性胆管肝炎よりも症状がわかりやすいですが、重篤なケースが多い疾患です。

一方、非化膿性胆管肝炎の原因は、くわしくは解明されていません。ですが、炎症性腸疾患や膵炎が原因ではないかといわれています。
おう吐や下痢、食欲不振などが症状としてあらわれますが、食欲が衰えないこともあり、化膿性よりも発症を確認しづらいのが難点でしょう。少しでも怪しいと感じたら即座に病院で精密検査をうけてくださいね。

胆嚢炎の治療法【猫編】

治療法は基本的に犬と同じ。抗生物質をあたえ、経過観察することになります。

通常はこのまま回復に向かいますが、重症で抗生物質だけでは治癒が望めない場合は、胆嚢にメスを入れることも…。

猫の胆嚢炎は即座に命にかかわることはありませんが、着実に病気は進行していきます。放っておいてもなにもいいことはありませんし、猫がつらい思いをするだけです。なるべく早く動物病院へ連れて行ってあげましょう。