肝臓病になった犬猫のためのペット救急箱

ペットを肝臓病から守りたい!肝臓と上手につき合っていくための百科事典

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お薬で治す

ペットの肝臓の働きを良くする方法のなかでも、このページでは「お薬」による治療について紹介します。

肝臓の病気に用いられる薬の種類

犬や猫が肝臓の病気になってしまったときに服用するお薬は、病気そのものを治療するわけではありません。疾患による症状を抑制・コントロールする投薬治療を行うことが一般的です。

なぜなら、犬や猫の肝臓疾患は、原因がよくわかっていないことが多いから…。原因が特定できないと、効果的なお薬を使えません。ですから、症状を押さえることに重点をおいた、投薬を行います。

猫の写真

代表的な薬には、次のようなものがあります。

  • コルチコステロイド
    コルチコステロイドには、慢性肝炎の症状と瘢痕化をおさえる働きがあります。
  • 抗生物質
    抗生物質は、肝性脳症や感染症の犬に投与され「ネオマイシン」が用いられるケースが多いようです。アンモニアを生み出す細菌を死滅させ、 アンモニア暴露量を軽減させる働きがあります。
  • 利尿薬
    利尿薬は、腹水があるときに使われ、おもに「フロセミド」「トレピブトン」が用いられます。人間用をペット治療に転用したものが使用されていますが、効果が限定的なため、すべてのケースで作用が期待できるわけではありません。

胆石症の場合は、「ウルソデオキシコール酸」のお薬が処方されます。ウルソデオキシコール酸は胆汁成分なので、投薬すると胆汁の分泌が促進され、胆石が溶ける・肝機能が改善するといった効果が期待できるでしょう。しかし、ウルソデオキシコール酸の薬は「効果は薄いが安全な薬」といわれており、劇的な改善が見込ません。ただ、安全性の高さを重視して薬選びをしたい時にはウルソデオキシコール酸も選択肢になります。 もともと、ウルソデオキシコール酸を使った薬は人間用の薬でした。人に使った場合も安全ではあるものの、やはり効果は少ないとされています。

副作用などはほとんど報告されていません。ペットによって個体差が大きいため、どの薬が効くかは実際に試してみないとわからないところが大きいです。他の薬が効かなかったものの、ウルソデオキシコール酸で状態が良くなる可能性もあるため、今すぐに劇的に状態を改善させなければならないほど悪化していないのであれば、ウルソデオキシコール酸も選択肢になるでしょう。

他には「トレピブトン」と呼ばれる成分を使った薬も挙げられます。こちらは胆泥の排泄を促す働きを持った薬でウルソデオキシコール酸と組み合わせて使われることもあります。 ウルソデオキシコール酸は胆汁をたくさん作り、胆石を溶かす目的で使われるのに対し、トレピブトンは胆汁を排出させる役割を持っています。

ただ、トレピブトンの効果はあくまで胆汁を排出させることにあるため、直接的に肝臓疾患に働きかけてくれるわけではありません。治療薬というよりも、状態を安定させたり改善に導くためのサポートをする薬だといえるでしょう。

このほか、「プロトポルフィリン」「グルタチオン」「チオプロニン酸」などの薬が使われることもありますが、効果はまちまちといったところです。

ペットの肝臓病に効く薬はとても少なく、開発も進んでいないのが現状です。だからこそ肝臓病になると悪化しやすいともいえるでしょう。病気になったら薬で治せると考えるのではなく、まずはペットが肝臓の病気を患わなくて済むように普段与えているペットフードの添加物などを見直すことから始めてみてくださいね。

また、誤って農薬を口にしたなどの理由で肝臓病にかかるケースもあります。こういったトラブルは注意していれば防げた可能性もあるので、普段からペットの周りに危険が潜んでいないか注意深く観察しましょう。

まとめ

どの薬を使って治療していくかは、検査の結果をもとに獣医師の判断のもとで決められます。

効果が認められるなら、継続して使う価値があります。ですが、もし効いていないようであれば、獣医さんにいわれたことを鵜呑みにするだけではなく、投薬の中止・薬の変更なども視野にいれてください。

効果のないものを続けても、犬や猫たちの負担になるだけですし、経済的な負担も大きくなります。わからないことは獣医さんに相談し、試行錯誤しながら治療していきましょう。ペットの肝臓病に効く薬はとても少なく、開発も進んでいないのが現状です。だからこそ肝臓病になると悪化しやすいともいえるでしょう。病気になったら薬で治せると考えるのではなく、まずはペットが肝臓の病気を患わなくて済むように普段与えているペットフードの添加物などを見直すことから始めてみてくださいね。

また、誤って農薬を口にしたなどの理由で肝臓病にかかるケースもあります。こういったトラブルは注意していれば防げた可能性もあるので、普段からペットの周りに危険が潜んでいないか注意深く観察しましょう。