肝臓病になった犬猫のためのペット救急箱

ペットを肝臓病から守りたい!肝臓と上手につき合っていくための百科事典

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食事を改善する

犬や猫の肝臓の働きを良くする方法のうち、このページでは「食事」について解説します。

肝臓によい食べものや栄養素をはじめ、肝臓病のペットに食べさせてはいけない食品について紹介するので、現在治療中のペットがいる飼い主さんも、病気を予防してあげたい飼い主さんも必見です。

犬・猫の肝臓におすすめの食べもの

ペットの犬や猫たちのことを考えれば、肝臓に負担のかからない無添加のペットフードにしてあげるのが一番です。そのうえで、肝臓にやさしく、肝機能の働きを高める食品・成分などを与えるようにしましょう。

ごはんをおねだりする猫の写真

ペットの肝機能向上におすすめしたい食べものは、「納豆」と「ゴマ」です。納豆には解毒作用、ゴマには肝臓の強化作用があり、どちらも弱った肝臓には最適な食品!

ペットショップに足を運べば、犬用の乾燥納豆が売られています。近所に犬用の乾燥納豆を取りあつかうお店がない場合は、人間用の納豆でもOK。
ゴマは、炒りゴマだと消化がされにくくお腹に負担をかけてしまうので、吸収がよいペースト状のゴマが最適です。ペーストがなければ、すりゴマでもかまいません。ちなみに、白ゴマと黒ゴマ、どちらでも作用に違いはないので、種類にこだわる必要はないでしょう。

欲をいえば、納豆とゴマを、無添加の肝臓用フードまぜて与えられたら完璧です。
おやつを与えるなら、肝臓を保護する働きがあるといわれる、枝豆もよいでしょう。ウコン・ニンジン・リンゴ・キャベツ・パセリなども、肝臓にいい食べ物です。

とはいっても、雑食の犬と違い、猫の場合は食べられるものも限られてきますので、ペットサプリなどで必要な成分を補うのもお手軽でおすすめ

なお、一般的に肝臓によいとされるシジミですが、実は医学的に効果が立証されているわけではありません。からだに悪いところがあるわけではなく、シジミの肝臓への働きに関しては、あくまで都市伝説・民間療法のひとつという認識でよいでしょう。

他には大豆もおすすめです。

ペットの病気について考える際には、何か特定の食べものを与えておけば良いわけではなく、総合的にバランスの良い食生活を整えてあげることが大切です。

例えば、肝臓の機能を改善させるためにはタンパク質も重要とされているのですが、一方でタンパク質は摂りすぎた場合にアンモニアが発生し、それを肝臓で解毒するために肝臓に負担をかけることもあると言われています。

食事からタンパク質を過剰に摂取した場合はたくさんのアンモニアが作られ、それだけ肝臓が疲れてしまうわけです。では、タンパク質を全く摂らない方が良いのか?というとそうではなく、タンパク質が不足した場合には筋肉が減少する可能性もあります。

食事からは炭水化物も摂取するわけですが、摂取した炭水化物が少ない場合、体内にあるタンパク質や脂肪を燃やしてエネルギーにしなければなりません。しかし、タンパク質は筋肉を維持するために欠かせないものでもあるので、炭水化物の代わりにタンパク質が使われると筋肉が減少してしまうのです。

ここで注意しておきたい点があります。それは、どれくらいタンパク質を取り入れたら良いのかについて肝臓の機能がどれほど働いているかによって変わってくるということ。著しく機能が低下している場合、食事から摂取するタンパク質の量にはかなり注意が必要になります。

食事の中でどれくらいタンパク質を与えれば良いのか悩んでいるのであれば、かかりつけの獣医に相談した上で取り入れるようにしてみてくださいね。

犬・猫に与えてはいけない食べもの

肝機能を助けてくれる納豆やゴマ、ペット用サプリメントと違い、犬や猫たちの肝臓に悪影響をおよぼす食べものもあります。

肝臓のことを考えると、低たんぱく・低脂肪が原則なので、まず避けたいのは「高タンパクな食品」「高脂肪な食品」です。保存料がたっぷり入っているジャーキーなどもよくありません。

人間が食べているものをわけ与えるのもNG。犬や猫には、ペット用に考えてつくられた食品を与えるのが、いちばん賢い方法ですよ。

ペットが肝臓病にかかってしまった場合、肝臓の機能を回復させるために効果的な食べものを取り入れるのも良いのですが、それ以上に心掛けたいのが肝臓に良くないものを取り入れないということ。普段与えている餌の中にペットの健康に悪影響をもたらすものが含まれていないかも確認してみましょう。

ここで確認しておきたいのが、添加物や農薬などが含まれているものは避けた方が良いということです。添加物や農薬などは人間もできるだけ避けた方が良いとされていますよね。ペットの体に入ると猛毒になるものもあるため、できるだけ避けておくのがポイントです。

それから、脂質は基本的に摂りすぎないことが重要になります。これは脂質を取り過ぎると肝臓への負担が大きくなってしまうためなのですが、取り入れる場合は動物性のものではなく、魚由来のものまたは植物性のものを摂取させましょう。魚由来の脂肪酸を取り入れる際には抗酸化物質を含む食材を組み合わせるのがオススメです。

魚由来の脂肪酸が酸化は起こすことが多いため、これだけを大量に与えないように注意しましょう。脂は脂肪に繋がるからといって、一切与えないようにするのは危険です。というのも、脂が全く取れない状態になると脂溶性のビタミンやミネラルが含まれる食材を取り入れたとしても栄養素を十分に吸収できなくなります。

何か特定の栄養素や成分を全く与えない状態にするとそれがかえって健康を損ねてしまう可能性もあるので、やりすぎには注意しておきましょう。塩分も良くないとしてすべてカットしてしまう方もいますが、塩分が不足するとお腹に水がたまりやすい状態になります。

ペットのことを考えると、ストイックになって食事制限をしたくなる方も多いのです。自分がやろうと思っている食事制限は、本当にペットにとって健康に繋がるのか、よく確認した上で取り入れることが重要です。

また、食べもの以外の点では薬類も肝臓に負担を与えるため、できるだけ薬を使わずにできる治療法を検討していきましょう。

特に年を取ったペットは薬の種類が増える傾向にあります。獣医師に相談をしながら薬を減らしていくためには、ことを心がけたら良いのかを学び、実践してみてくださいね。

長年服用している薬がある場合、それが原因で肝臓の機能が衰え、肝臓病に繋がってしまうこともあります。